【ペットの災害対策】犬猫飼いの災害!同行避難と必要なしつけと準備
今回は最近、地震や大雨などによる自然災害がとても増えてきております。
万が一の為にペット(犬猫小動物)とどうやって避難するか
どのような備えが必要か準備も必要になります
しつけの面においても普段から意識して練習をしておかないと
いざという時に困ってしまうケースがありますので必要なしつけについてもご紹介いたします。
- 災害時の対処方法
- 普段のしつけ
- 同行避難
この3点について
- 分かりやすく
- 丁寧に
詳しくお話していきます!
有事の際にとっさには対応できませんのであらかじめ知識を得ておきましょう!
もっと調べておけばなど後悔する結末にならぬように知識をアップデートしておきましょう。
災害時の保護犬猫の身元について
東日本を境に最近ではマイクロチップの義務化や同行避難という言葉も出てきてペットは家族として認識されるようになり避難も出来るようになりました
しかし動物アレルギーで重篤の場合は死に至る可能性がある方もいる中で中々避難所にペットを入れることに関して難航しています。
そのため自宅に置いていくことになる子も少なくなく、また地震などで逃げ出す子もいて保護されるケースもとても多いです。
かねてより犬の登録や狂犬病予防法により身元は確認できるようにしていました
しかし首輪に鑑札を装着する義務を怠っていた人や首輪が外れてしまった子
首輪を外されてしまった子などが多くいました。
東日本大震災では多くの災害保護犬猫が身元が分からないままになってしまい
盗難なども残念ながらありました
確実に身元を分かるようにするためにマイクロチップが普及して現在はこれから飼育する人のほとんどは装着している子ですし環境省がデータを一括管理したことにより今までのAIPOなど色んな団体があった中照合することも簡易化されて身元特定も容易になりました。
保護されたときに分かるようにマイクロチップの番号や鑑札番号などを控えておくとよいでしょう
以上のことをまずいつ何が起きてもいいように身元を確認する術を確保しておきましょう
災害時の同行避難マニュアル
ここでは同行避難についてお話します
避難所などにペットと一緒に避難することです。(同伴避難もあります)
同行避難と同伴避難では意味合いが違ってきます
「同行避難」とは、災害発生時に飼い主が飼育しているペットを同行し、避難場所 まで安全に避難することをいいます。 避難場所まではペットと一緒に避難することに なりますが、避難所でペットと一緒に生活を行う「同伴避難」とは違いますので、避 難所では、ペットと飼い主は別の場所で過ごすことになります。
基本はペットは場所を設けられてクレート内で過ごすことになります。
こちらが同行避難マニュアルです
行政によって対応は違いますがここ埼玉ではこのようなガイドラインが令和2年から周知されるようになりました。
必ず読んでおくようにしましょう
ここからはしつけ教室としてしつけについてお話していきます
災害対策の必要なしつけトレーニング
12ページにも書かれている通り
- クレート&ハウストレーニング
- 人馴れ犬慣れ
- 待て&おいで
- トイレトレーニング(コマンド)
以上の4点がとても重要になってきます。
ワンちゃんネコちゃんのストレス軽減や体調面での管理においても重要で、また避難する際はいつも以上に人や犬が多く混んでいます。
鳴き声や匂いで人の精神衛生をきたすと本末転倒で同行避難の意図とはかけ離れてしまいます。
同行避難はあくまで人の救助が優先になってしまいますので多くの人に配慮しなければなりません。
アレルギーやトラウマなど全員が全員動物が好きではないので考慮しましょう。
ここから1つずつしつけの項目をなぜ必要かどうしたら良いかを解説していきます
クレート&ハウストレーニングで安心感を!
クレートのおすすめはハードキャリー一択
クレートはなるべく自立したハードのものが好ましいです。
積み上げられたり安定感があり給水ボトルなども付けられるため避難時には一番おすすめします
ソフトタイプのキャリーの方も自立する場合はまだよいでしょう。ただ給水など排泄を考えると
すぐに洗えない、給水器が使えないなど考えると
ハードキャリーの方がふき取って掃除したりの清潔感や快適度はいいでしょう
普段使いを考えてだとハードを使うのは重くて嫌かもしれませんが
車や公共交通機関や飛行機や避難所ではハードキャリーがおすすめです
スリングタイプのものはイベントもそうですが公共交通機関では使用できません
また落下事故や自立しないものなのであくまで近場の移動用と考えておいてください
クレートトレーニングの効果と方法
クレートトレーニングやハウストレーニングを行うことで、安心できるスペースとして避難所で活用することが出来ます
普段と環境が違う中だとストレスでご飯を食べなかったり排泄しなかったり、ネコなんかは血尿したり色々と体調にも変化が出てきます
ハウスやクレートトレーニングで普段入ることが苦手な子は特にストレスを感じやすいです
寝れるくらい安心できる場所として日ごろからトレーニングをしておきましょう
ハウスとクレートトレーニングはほぼやり方は一緒です。
詳しいやり方やその子のハウスやクレートの嫌い度合いによっては相談しに来てほしいですが
- ご飯は必ずハウスやクレート内で食べさせる
- 日常的にクレートは特に扉を開けておいておく
- おでかけや留守番する際にはコングやビジーなど知育玩具を入れてあげる(ロープやぬいぐるみ系は誤飲の危険があるため絶対NGです)
- 抱っこして無理矢理入れない戻さない
- 病院やトリミングなど苦手な時だけ使わず遊びに行ったり楽しい思い出も作ってあげる
- 日常的にクレート内でお留守番もさせてみる
- パピーの時は特に成犬でもフリーにしすぎないでハウスやクレート内でいてもらうようにする(パピー時は特にトイレも失敗したりいたずらも多くなります)
- コマンドをいれておく(おやつをばらまいてみたりしてクレート内はパラダイス状態にしていい印象を与えて自発的に入るようにコマンドを入れていきます)
- パピー時は特に要求吠えは無視して落ち着けさせたり諦めさせる
夏はペーストをコングに入れて凍らせてアイスにすると長持ちさせながら暑さ対策にも食べさせることも出来ます!2つあると便利かもしれないです!
お店でも取り扱ってますので来店の際は使い方からレクチャー致します!
やり方はその子その子で違い沢山あるので一部にはなりますがざっと上げるとこのポイントを最低限押さえていただくと良いと思います!
人馴れ犬慣れで密集空間でも気にしないように
パピー時は特に人馴れや犬慣れは重要になってきますが
昨今の飼育環境を見るとあまり外出をせず家族だけになっていたり
ドッグランなどの施設が増えて逆に犬や人が好きすぎて見かけたら遊べるものだと思っているので興奮しすぎたりがとても多くなっています
人馴れ犬慣れはパピーパーティーなど多くの所で行われていますが、ほとんどが人に慣らしたり犬同士での遊びを出来るように慣らしてあげるのがメインになります
しかし思うのは遊べるようになりドッグランに行くようになると興奮しすぎて遊びたがるように制御が効かなく呼び戻しも出来なくなる方が多くなってきました
遊んだりも大事ではありますが人や犬が近くにいても飼い主の指示を仰ぐことができて落ち着いていられるのが真の意味での社交性と思います。
まさに避難所で求められる人馴れ犬慣れは警戒心を持たず、冷静に気にせず過ごすことが出来ることこそ最重要ポイントになります
当店のパピーパーティーや成犬社交パーティーをやっていますが参加したことがある方は分かると思いますが、人や犬が密集していても飼い主の指示を聞いたり出来るようにしたり警戒心を解いてあげたりしています。好きすぎて興奮する子は我慢を覚えてもらいます。
こういう遊ばせてあげたいというだけでなく災害時にも役立つようにストレスを緩和してあげるのが当店のパーティーの目的になります
ぜひ気になる方は参加してみてください
社交性には色んな形がありますしその子の性格もあります。
休み時間にドッジボールをしに外に出る子なのか部屋でおしゃべりする子なのか、また1人で読書する子なのかみんな違うので遊べることだけに重きを置くのではなく、ストレスを感じないようにしてあげるとこを大切にしましょう!
正式な待てと呼び戻しで周りへの配慮を
正式な待てとごはん時の待ては全くの別物
待てについて飼い主によってやり方が違うことが多く
たいていの人の待てはご飯を我慢するというもので実用的な待てとは違います
ご飯を食べる際の待てはフードアグレッシブという状態になり攻撃性や興奮度合いが高くなってしまったり本来のマテをしようとしたらおやつ欲しさに動き回ってしまったりじっとしてられなくなってしまいます。
マテについてはこちらの2つの記事にも記載してますのでぜひご覧ください
色んな環境での呼び戻しと呼び戻し方法
呼び戻しは興奮状態でも出来るようにしておきたいものです
人馴れ犬慣れをしておくことで人混み犬混みでも冷静でいられます
またドッグランで呼び戻しが出来ない子も多いでしょう
呼び戻しの方法をコマンド(おいでやcome)を使ったり拍手や舌鼓や口笛などどのパターンでも呼べると良いでしょう
名前で呼ぶ方もいますが、名前はいろんな場面で呼ぶことも多く呼び戻しとしてしか呼ばない場合は良いですが、それ以外でも呼ぶことがあれば呼び戻しのコマンドで名前は呼ばない方がワンちゃん側も何をすればいいのか理解しやすいです
ドッグランでは呼び戻しをしてリードを付けて帰ると思いますがそのまま帰るとなると遊びたい子は次から呼ばれて捕まったら帰ることになると察して全然聞いてくれなくなりますので、遊び途中で呼び戻しをしてまた解放してあげてなど回数を繰り返していく練習もしておくといいでしょう
呼び戻しで来ない子は遊んでいたいかお手入れや行動を拘束や制限されるのが嫌な子がほとんどです。
首輪を掴むところまでが呼び戻しですので少しずつお座りの状態から手を出されても逃げないように慣らしておきましょう
日常生活で人への期待度をあげるためにも呼び戻しの練習と日々の遊びの中で期待感を上げておきましょう!
遊び方もこちらに載っておりますので参考にしてください
呼び戻しや待てなど練習方法などしたい人はいつでもご相談ください
トイレコマンドでシートの上でどこでも
トイレのコマンドは皆様入っていますでしょう?
トイレをしてくれていたから家では戻って出来るから教えていない方も多いと思います
トイレのコマンドとは
コマンドを教えておくことで家でも外でもシート1枚引いた上でコマンドをかけることで排泄してそのまま片づけることが出来ます。
家でしかしない子や外でしかしない子や場所が覚えられない子はトイレのコマンドがとても役に立ちますので覚えさせておきましょう
- 排泄する際にポージングを取るので排泄物が出始めたらコマンドをかけ続けます(トイレ、トイレ、トイレ…)名前などは言わないようにします
- 出し終わったらコマンドを言うのをやめて誉め言葉だけかけて終了です
- 刷り込みになるので大体子犬のトイレの回数が多くコマンドをかけるタイミングが多いときは2~3週間ぐらいで刷り込みが出来ます
- 成犬だとトイレの回数が少ないので子犬より刷り込み時期は長くなります
- 刷り込みが出来たか確認する際はトイレをさせるためにハウスに入ってもらって1分くらいトイレのコマンドを言い続けますそれですぐにしてくれたら刷り込み完了です
- あとは場所を移して色んな環境でトイレシートを広げてそのうえでコマンドをかけてしてくれるようになったら完璧です
トイレのしつけについても別記事で詳しく書いてますのでご覧ください
災害時は緊張しやすく排泄していい場所も匂いの関係から決まっています。いつもの場所でないとできないなどだと我慢して膀胱炎になってしまったりしますのでどの状況でも出来るようにコマンドを刷り込んでおきましょう!
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