【ドッグトレーナー解説】成犬でもやり直せる!2つのトイレトレーニングの選択と練習法
この記事では
- トイレのしつけの仕方がわからない
- トイレのしつけ方法を知りたい
- もう成犬で今からでも間に合うのか
- 色々試したけどどうしたらいいかわからない
という人に向けて、実際にしつけ相談を過去何千件と受けてきた自分が
- 目的別に
- 注意点やポイントを押さえながら
- すごく分かりやすく
- 簡潔に
成犬のトイレのしつけのやり直し方をご紹介します!
子犬のトイレについては別で分かりやすく書いていますので是非見てみてください
トイレのお悩みって掃除のストレスなど毎日続くことなので正直気持ち的にきついですよね。
この記事を機に改善のキッカケにしていきましょう!
あくまで一例です。病気が原因の場合も成犬では多くあります。
状況把握や原因を見極めるのが大事ですので原因を決めつけずに
その点は専門家(獣医師やドッグトレーナー)に相談しましょう!
店舗でも出張でもオンラインでも相談受け付けていますので気になる方はいつでもご相談ください。
成犬時のトイレのお悩み解決方法
成犬のトイレのお悩みで多く上がってくるのは子犬のころの事情とは違ってくると思います。
主にこのような内容に当てはまる人多いです
- 子犬のころは家でできたのに成犬になって散歩中にしかしない
- 急に外すようになってしまった
- 台風だろうがいつでも散歩でトイレに行かなければならない
- トイレからはみ出してしまう
特に多いのが散歩時しかトイレしてくれない
家の中でしてたはずなのに外でしかしなくなり、
毎回排泄のために散歩に出かけなくてはいけない
トイレを我慢させるわけにはいけないので
体調が悪かろうが悪天候だろうが
散歩に連れ出して疲れてしまっていませんか?
それはワンちゃんにとっても我慢しなければ
いけない時も出てきて大変でしょうし
飼い主のあなたも疲れてきてしまって
しんどくなってきているでしょう。
お互いにとって負担になってしまったらどんどん関係も辛くなってしまいますよね
この記事では特に散歩時にしかしない問題を解決するためにわかりやすく解説します
選択肢① まずは専門家に相談する
この記事を見ている方は自分で何とかしようと読んでいる方が大半かと思います。
一番の解決法はいろんなケースを知っているプロに聞くのが一番早いです。
相談に来るケースとして散歩時しかしないトイレ問題を除くと
今まで成功していたが出来なくなってしまった
このパターンの子は
原因が何であるかをまず見つけることが大事です。
考えられる原因は家族の数ほどあります。
例えば、尿路結石、糖尿病などによる多飲多尿、膀胱炎、分離不安、腎不全、椎間板ヘルニア、筋ジストロフィー、トイレトレーへの恐怖心、生活環境の変化、トイレ失敗時の叱責、トイレ失敗時の掃除時の学習、成長に伴うトイレなどの生活環境のサイズの不適正など
身体的原因や経験などによるものと多岐にわたります。
成犬のトイレの失敗で特に気にしたいのが病気の可能性です。
色んな面でトイレの失敗があることをまず理解することがトイレ成功への道です。
まずは行動学的視点から原因を探っていきますが状況を整理していき行動学的原因ではないとなった場合
その場合は病院に行っていただき尿検査、血液検査、エコー、レントゲンなどで原因を特定できて
治療することでトイレができるようになった子も多くいます。
しつけだけがすべてではなく病気や環境や経験などすべての可能性から原因を探っていくことが重要です。
なので室内で外してしまったりする場合は専門家への相談が一番です!
子犬の未成熟な身体でのトイレの失敗とはまた練習方法や過去の経験の有無など全然違ってきますので一筋縄ではいかない成犬のトイレ問題というのが現実です。
そのために岡田はドックトレーナーでもありながら動物看護士として病気に関しての知識もフル活用しながら相談を受けています。
散歩中外でしかしなくて困っている方はこのあとのフローをチャレンジしてみてください!
選択肢② 散歩中限定トイレの子は練習をする
散歩時しかしなくて困っている方は
基本的に3つの流れで対応できると思うので
トイレのしつけの3段法を試してみてください
- 家の中でも最も外に近いベランダや庭で外を再現してトイレをさせる
- 匂いを用いて誘導してあげる
- 徐々に外に近い環境から家の中に切り替えていく
徐々に家の中に切り替えてトイレシーツで出来るようにシフトチェンジさせていきます
このポイントを押さえながら実際に具体例を混ぜてお伝えします
そもそも外でしかしてくれない理由
もともとが犬は土や草むらで排泄をする習性があります
最初子犬の頃はトイレはトレーやシーツで
出来たのに徐々にできなくなっていくのは
家の中のトイレよりも
外で排泄することを好むからです
次第に家の中ではしなくなってきます
しかも成犬になると排泄の回数も1日に2~5回ほどと
ちょうど散歩の回数と同じくらいになります
それが重なって散歩で排泄をすることを
最初は気にもとめず楽だからと
最初のころは問題とも思いません。
それが後に外での排泄が当たり前になり
大変さを痛感することになります
散歩時も注意が必要で
排泄の条件として匂いも関わってきます
散歩中に犬が自由に匂いを嗅げる状態にあると
排泄を促してしまいます
特に排泄とは異なったマーキングの頻度も
高くなることがあります。
まとめると
- 習性として土や草むらなど外ですることを好むから
- 外で排泄させることを良しとしてしまう
- 散歩時に誘惑が多くトイレを誘発してしまう
この3要素が外でしかしない主な理由になってきます
ここからしつけ方法を解説するのでここだけでも押さえておいてください
家の中でさせる方法3選
環境を再現しコマンドを取り入れる
- ベランダや庭の外に近い環境にトイレを用意
- 普段排泄する場所の枝や土を乗せて足裏の感覚を再現
- 散歩の時間になったら用意した場所に
連れていき排泄を促します - 排泄するのであれば排泄の初めから
終わりまでコマンドを言い続けて
排泄とコマンドを結びつけます - 焦らず気長に練習してあげてください
- トレーで出来るようになったら
シーツで出来るようにする
外を再現することによって
排泄を促していきます
特に足裏の感覚でトイレを覚えています
カーペットとか布団とか
やわらかい土や草に似ているから
してしまうのです
いつもの散歩の時間に排泄のタイミングが
来ると思うので散歩前にトイレに誘導します
排泄をする子に関しては
コマンドを取り入れて排泄を促す手助けにします
トイレをし始める時からし終わるまで
「トイレ、トイレ・・・」
「1,2,1,2・・・」
など好きな言いやすい言葉をかけ続けていきます
ちゃんと家族で統一はしてくださいね(笑)
次第に言葉と排泄が結びついていき
コマンドを言うだけで排泄を促すことができるので
とても楽になると思います。
トイレをさせてから出かければ綺麗な状態を保ったり
どこでも出来るようになったり何かと助かるのでおすすめです
ちなみにおしっことうんちで
コマンド分けて教えることもできます(笑)
においを使って排泄を促す
- 自分の排泄のにおいや他の犬の排泄のにおい
のついたシーツを外で広げて練習する - トイレシーツでしてくれなくても
排泄するときは必ずシートを足元に置く - 外のシートで出来るようにならしていく
- 外の環境で出来るようになったら
ベランダや庭での練習にしていく
外の再現と1つ目では言いましたが
アスファルトの上での排泄が多い場合
足裏の感覚を再現するのは難しいです
その場合はにおいを使って促していきます
その子の排泄のにおいでする子もいれば
他の子の排泄のにおいでする子もいるので
試してみてください
排泄のにおいのしたシーツを外に持っていき
外に広げて練習していきます
トイレシーツの上で出来なくてもいいので必ずシーツが排泄時に足元にある状況を作っておくとシーツに慣れていきます
外の環境でシートで出来るようになったらベランダや庭での練習にしてください
シートで出来るようになったらラストスパートです!
シートで出来るようになったらついに家の中へ
シートで出来るようになったら徐々に家の中
シフトチェンジしていきます!
- トイレの場所を玄関や窓際など
外に近い場所に移して練習 - 出来るようになったら家の中の
本来のトイレの場所での練習 - トイレの場所で出来るようになったら
別の場所に移して練習 - シートがトイレだと認識させる
いよいよ家の中でのしつけになってきました
トイレの場所も外の環境から
徐々に玄関から窓際、トイレの場所と
家の中に近づけていくのが
ベストです
出来るようになったらシートの場所を移動して
周りの環境に影響されることなく
シートがトイレだと認識させれたら
ミッションコンプリートです!
おつかれさまでした!
シートを認識さえさせてしまえば旅行先やホテルなども安心して
預けたり出かけたりすることができますね
成犬のトイレのしつけは根気が重要
習慣化されたものを変えるのは
大変で時間もかかってきます
成犬のトイレのトレーニングは
飼い主のあなたが焦っては
うまく行かず犬もそれを感じ取ります
すぐには効果がでるものでは
ないですし、焦ってもいいことは
何もありませんので
気楽に、時間がかかるものだから
今しばらく頑張ってみて
今後楽するための投資だと思って
取り組んでみてください!
- 専門家に原因を探ってもらう
- 病気の線がないか疑う
- 犬の習性を理解してあげる
- 環境を徐々に家の中に近づける
- トイレシートで出来るようにする
- 場所を変えてもシートで出来るようにする
- シート=トイレの認識にする
実は分離不安が原因の可能性も高いです
対策を行ったけど改善しないなど
以下の要因がある場合は分離不安の可能性も高いです。
- お留守番でゲージに入れたときになく
- 部屋から出ると吠えだす
- 人が見えないと吠える
- 常に何か行動をするときについて離れない
- 仕事の日などは出かけるのは分かっているので吠えないが休日の日に出かけようとすると吠える
こうなると分離不安の要素も大きく心の問題になってきます。
分離不安だと興奮状態になりトイレを急に催してしまう子も多いです。
人がいるときは冷静を保っていられるので失敗せずできていてもいないとなるとパニックになり失敗してしまいます。
飼い主の努力も必要不可欠になり、第三者的視点でトレーナーなどに頼って頂くのもありです。
なぜ泣いてしまうのか、お留守番の練習はしていたのかどうか、パピーの時はどうだったのかなど様々な環境要因や対応が複雑に絡み合ってきて改善するまでに時間を要します。
分離不安の強度も軽度のものから重度のものとグレードも変わってきてそれによってもアプローチの仕方も関わってきます。
中には行動治療薬を使うような精神状態の子の場合もあります。
トイレの失敗吠えるようになったり自傷行為や異常行動や体調悪化なども引き起こしますので分離不安かも?と思った方はぜひお話を聞かせていただければと思います。
飼育参考書
お迎えを考えている方からお迎えしていて気になる情報がある方は必見です!分かりやすくジャンル別に分けております!