【ドッグトレーナー推奨】犬の吠え対策!3つの原因としつけ方法
こんにちは!
埼玉県さいたま市北区にあるしつけ教室
Pet Life Consulting シンビオーシス
代表の岡田敏宏です。
(ドッグトレーナー・動物看護士・トリマー)
犬は吠えるイメージで飼育していく上でしつけに失敗したくないと思います。
実際に飼育している方の中で近隣への迷惑問題などで無駄吠えのしつけに困っている飼い主さんは大勢います。
特にマンションなど集合住宅で暮らしていて頭を抱えている方を多く見てきました。
建築の勉強もしていてフィールドワークで住宅調査等していましたが住民トラブルのトップ3に入る問題になっています。
この問題を解決すべく吠えはなぜしてしまうのか、要求吠えを癖付けない方法をお伝えします
トレーナーとしてペットショップで相談を受けて子犬も大勢見てきている私が吠えについて解説します。
- 無駄吠えしないようにしつけ方法を知りたい
- マンションなどで近隣の人に迷惑かけたくない
- 無駄吠えしていて原因と対策がわからない
このような方に分かりやすく2つのポイントに分けて解説いたします。
- 無駄吠えをさせない飼い主の行動
- 無駄吠えの環境対策
この記事を読むことで無駄吠えの対策を知ることで吠えの悩みから解放されるお手伝いができると思います。
- 無駄吠えの原因を押さえることで吠えさせるきっかけを作らない!
- 無駄吠えは居場所を作り要求を無視してルーティン化で防げる
この2つのしつけ方法ををここから詳しく解説します。
要求と警戒が無駄吠えの原因!
無駄吠えには基本的な要因が必ず存在します。
まず無駄吠えのラインが飼い主によってまちまちです。
人もしゃべるのだから吠えてもしゃべるのと同じだから問題ないという人
相手のワンちゃんに対して吠えてしまうのをやめたい人
人に向かって吠えてしまうや部屋の中でずっと吠えている子と問題は人それぞれになりますので3つに分けてしつけ方法をお伝えしたいと思います。
- 子犬の要求には答えない
- 馴致で警戒しない性格づくり
- 環境要因も原因に居場所が大事
この3点を抑えることで要求と警戒の原因を押さえて無駄吠えを減らすことができます。
子犬の時期が大事になってきますが、成犬からでも原因に対処することで時間はかかりますが吠えは少なくなってきます。環境要因に関しては出張サービスで診断も行えますので気軽にご相談ください。
子犬の要求吠えが原因で吠え癖がつく!
子犬のころ特に4か月以前の子は社会化期といい警戒心が全くなく好奇心で行動していきます。
好奇心があるということは興味や関心がもっとも強い時期です。
自由になりたい!遊びたい!かまって欲しい!などなど幼稚園児さながら
あの動くものはなんだろう?あれ何?これ何?状態でお母さんお父さんは大変ですよね
それが飼育していく上で重要になってきます。
最初の頃はゲージでのお留守番練習とゲージの慣れから始まります。
その過程でゲージの中でキュウキュウ鳴いていたりゲージと開けてと掘ってみたりした時みなさんどうしてますか?
ここで「どうしたの~?」なんて声を掛けたり近寄ったり様子を見に行ってませんか?
最初は気になるし心配だしかわいいし気持ちは分かります。
しかしそれが吠えを助長させていることに多くの飼い主さんは気付かないでいます。
まずわんちゃんの行動基準の話をしますが意外と単純です。
損得で動いてます。人間もそうだったりしますよね?
わんちゃんはこの行動をするとご褒美をもらえるからその行動をする
皆さんおすわりとかおやつ使いながら教えますよね?
これも賞罰と言って立派な損得でご褒美のおやつなどをあげて行動を増やしていくしつけ方法になります。
これを無意識的に賞罰を使って吠えさせるようにしつけしていることに気付かないでいると無駄吠えに悩まされる。
この落とし穴にはまる方が多いのが無駄吠えの原因になります。
鳴いているときに近づいたり声をかけることによって鳴けば人がかまってくれると覚えて鳴く回数が増えていきます!
要求吠えの原因は飼い主にあり!心を鬼にして我慢しよう
しつけ方法は単純です。
要求を無視してあげることです。
鳴いたりしても人はかまってくれない。
逆に静かにしているときにかまってあげれば鳴かなければ人はかまってくれると
鳴く行動よりも静かにする行動が増えてきます。
ただこれだけなのに難しい点は家族で飼育している人は徹底しづらいこと
そして可愛いからキュウキュウ鳴いてたりしたら気になってしまう心です。
家族間でよく話し合い、心を鬼にして放っておくということが大事になります。
しつけには我慢も必要なのです。
- 鳴いているときやかまって欲しいサインはみんなで無視する
- 鳴いてるときは声を掛けたりしない!
- 静かになったらかまってあげる(寝てるときはやめてあげてね)
吠えたりしたら無視を決め込んで部屋からいなくなるのも手です。落ち着いたときに触れ合うと落ち着いた子になり、テンション高いときに触れ合うと元気な子になっていく傾向にあります。大人だけの家庭と子供のいる家庭で結構差も出てきている印象です。
警戒吠えには慣らしが大事!吠えなくても良くする
警戒吠えとひとえに言いましたが相手に対して吠えたりすることを今回は指します
相手とは、人・物・音・犬など範囲が広いです。
敵対して吠えている場合もあれば気になって吠えている場合もあります。
例えば散歩ですれ違う人や犬に吠えてしまう掃除機に吠えてしまう
花火や雷など爆音に対してやインターホンのチャイムに反応するなどです。
歩いている人や犬に対しては例えばプレイバウという姿勢で吠えているのであれば
遊びに誘って気になっている状態です。
逆に犬歯をむき出しにしたり耳が後ろに傾ていたり尻尾を股下に収納したりしている場合は怖がっていたり警戒しています。
この遊びに誘うテンションと警戒の度合いを平常時まで持っていくことがしつけ方法です。
ちゃんと吠える理由があり分かりやすいのはインターホンです。
わんちゃん視点からはこう思って行動しています
- インターホンが鳴る
- インターホン=知らない人が来る(宅急便など)
- 知らない人が家に来たから縄張り意識で吠える
- 吠えたら知らない人が帰った!(用事済んだら帰る)
- 追い払ってやったぜ!(これが犬にとって得になる)
- インターホン=知らない人=追い返す(追い返した経験でさらに行動増え続ける)
わんちゃん的にはチャイムが鳴ったら吠えて追い返している行動サイクルです。
この無限ループで吠えに拍車がかかっていきます。
このサイクルを別の行動に落とし込むと吠えさせないことが出来ます。
警戒吠えは吠えという行動を別の行動に切り替えていくことで意識を逸らして慣らしていくのが重要です。
興味や関心をできるだけ抑えていきその状況が警戒しなくていい当たり前の状態にします。
警戒させない慣らし方は繰り返しで当たり前に!
人・犬編から慣らし方を説明します。
散歩などの時はこのようにしてください。
- 遠くから歩いてくる場合は立ち止まっておすわりを指示しておく
- 通り過ぎるまで待つ
- 通り過ぎるまでご褒美の中でもランクの高いものを与え続ける
- 通り過ぎたら進む
これを繰り返すことによって何か危害加えられることがないと分かって貰うため行います。
ご褒美はおやつでも特に好きなものを使わないと効果ありません。
継続していくと犬と遭遇してもおすわりをしてご褒美を待つようになり相手の犬という誘惑よりもおすわりをしてご褒美をもらうことのほうが優先順位が高くなり吠えなくなります。
人や犬に対しての興味より飼い主に対しておすわりしてご褒美をもらうことのほうが価値があると優先順位を変えていくこと。
これが出来るようになると自分自身が相手の犬や人への興奮が一度おすわりによって制御されるので吠えという行動が代わりに減っていくようになりますので継続していきましょう。
ご褒美はおやつだけでなく、おもちゃやお水、撫でられるなどその子によって好きが違います。日々のコミュニケーションが大事になってきます。おやつも好きなものを把握しておきましょう。
鹿肉は匂いに癖がありますが嗜好性高い印象です。またこういうのを使う場合は事前に細かくカットしておきましょう。2㎜角ぐらいでもいいくらいです。2㎜でも1㎝でも1回貰ったという事実は変わらないので健康を考慮し繰り返ししつけで与えるためにサイズは最小限にしてあげるといいですよ!
自分はこういうポーチに仕込んでしつけをしています。褒めるタイミングはかなり大事ですのでおやつの取り出しはスマートにしましょう。
音に関しては慣れしかないです。
環境音トレーニング
- 子犬の社会化期にやるのがベスト
- 掃除機やインターホンなど生活音を毎日聞かせる
- 雷や花火などは音源を使ったりする
毎日のように聞いていれば当たり前になって興味を次第に失っていきます。
生活音トレーニングを行っているペットショップもあります。自分の所も鳴らしています。
聞きつづけると意識にすら入らなくなってきます。
お店やカフェに入ったときにBGMって流れていますよね?
入店直後は耳に入ってくると思いますが買い物や食事しているときに
そのBGMは耳に入っていますか?その内容を覚えていますか?
それと同じで警戒している音に対しても何も起きない!安全だという気持ちと
何か作業(コマンド例えばハウスなど)をすると行動基準が切り替わります。
ここまで行けば何か鳴ってるなぐらいの気持ちになっていきます。
YouTubeに環境音馴致の音源アップいたしました
使用する場合はスピーカーを推奨します。
チャイム=ハウスでおやつをもらう音に落とし込みます。
音と行動を結びつけるのはそう難しくありません。
おすわりなども音に過ぎないからです。
インターホンの警戒のサイクルをハウスさせる音に変えていけば吠えまではいかなくなります。
追い返すよりご褒美の方が得だと認知させれば勝ちです!
警戒吠えは違う行動に変えてしまう!警戒させないように導いてあげましょう
環境要因で縄張りと興味で吠えのトリガーに!
実は生活環境でも吠えの原因が隠れています。
ゲージの位置やゲージを使用しない飼育方法によって吠えてしまいます。
ゲージの取り扱いについて
この例をもとにゲージの位置を改めて確認してみてください。
人の動線上に設置すると要求が増えてしまいます。
窓の近くだと外からの人などの動きで吠えの原因になります。
使用しない点では自分の居場所がゲージではなく家の一室全体になります。
それにより縄張りの範囲が広くなります。
守る範囲がゲージだけなら気にする範囲が部屋で済みますが
部屋全体になると外の音や動きにも反応するようになりますのでやめましょう。
吠えの原因をなるべく少なくしていきましょう。要求と警戒に関わりますので気にしてみましょう。
実は分離不安が原因の可能性も高いです
警戒心や要求吠えの対策を行ったけど改善しないなど
以下の要因がある場合は分離不安の可能性が高いです。
- お留守番でゲージに入れたときになく
- 部屋から出ると吠えだす
- 人が見えないと吠える
- 常に何か行動をするときについて離れない
- 仕事の日などは出かけるのは分かっているので吠えないが休日の日に出かけようとすると吠える
こうなると分離不安の要素も大きく心の問題になってきます。
飼い主の努力も必要不可欠になり、第三者的視点でトレーナーなどに頼って頂くのもありです。
なぜ泣いてしまうのか、お留守番の練習はしていたのかどうか、パピーの時はどうだったのかなど様々な環境要因や対応が複雑に絡み合ってきて改善するまでに時間を要します。
分離不安の強度も軽度のものから重度のものとグレードも変わってきてそれによってもアプローチの仕方も関わってきます。
吠えるだけでなくトイレの失敗や自傷行為や異常行動や体調悪化なども引き起こしますので分離不安かも?と思った方はぜひお話を聞かせていただければと思います。
無駄吠えは居場所を作り要求無視してルーティン化で防げる!
無駄吠えは子犬の時期は要求吠えが主な理由です。
社会化期が終わった後は警戒で吠えますので慣らしていくことが重要です。
社会化期トレーニングはしておきましょう。
環境要因は大切です。一番長く過ごす場所ですから見直してみましょう。
- 要求には答えないで無視する
- 家族みんなで統一する
- 吠えの行動を別の行動にすり替える
- 吠える原因は慣らして意識を逸らしていく
吠えは飼い主の行動によって大きく左右されるポイントです。子犬の頃からの積み重ねが大事になってきます。社会化期トレーニングや住宅の診断などいつでもご相談ください
飼育参考書
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