【プロが解説】犬と飼い主のストレスはシンクロする!まずは人からポジティブになろう!

こんにちは!
埼玉県さいたま市北区にある
犬猫専門飼育相談&しつけ教室
Pet Life Consulting シンビオーシス
代表の岡田敏宏です!
ドッグトレーナーCPDT-KA®・愛玩動物看護師・トリマー
~略歴~
世界的なドッグトレーナーの国際資格である
CPDT-KA®、愛玩動物看護師の国家資格保有。
人気雑誌「いぬのきもち」を監修している。
この記事では
- 犬の飼育初心者で犬の知識を学びたい方
- 今まで飼育していたが新しい知識を学びたい方
- 愛犬がストレスを感じていないか気になっている人
愛犬のストレスについて知りたい人には特に必見の内容です
ドッグトレーナーとして最新の知識を皆さんに知っていただくために
- 目的別に
- 注意点やポイントを押さえながら
- すごく分かりやすく
- 簡潔に
今回は犬と飼い主のストレスはシンクロするについてをご紹介します
この記事の内容についてはYouTubeでもお話していますので良かったらご覧ください

時代が進むにつれて研究も進んでいきます
最新知識に一緒にアップデートしていきましょう!
犬と飼い主のストレスはシンクロする

2019年にスウェーデンにて発表された研究を皮切りに
犬と飼い主のストレスはシンクロするという研究結果が次々に出てきました。
愛犬の健康を維持するためにも
ストレスを軽減そいてあげることはとても重要です。
そのストレスが飼い主の感情の起伏に起因するという
いい意味でも人と犬は本当にいいパートナーなんだと感じられます。
長期的なストレスの測定(毛髪内のコルチゾール量)と
短期的なストレス(心拍変動解析)で
犬は人の感情を共感することができると科学的にも結論付けられました。

飼い主が不安や恐怖を感じるとストレスを感じてそれが愛犬に伝わり愛犬もストレスを受けて不安や恐怖を共感するという負のループが出来上がってしまいます。
飼い主がポジティブになって愛犬も一緒にポジティブになることが一番重要です!
不安や悩みなどまずは飼い主が解決するためにはぜひ飼育やしつけを学ぶこともとても重要です!(特に他の人や犬に吠えちゃって気が引けちゃって避けちゃうなど…)
長期的なストレスが愛犬に影響を与える

人も犬もストレスを感じると
血液中にコルチゾールというストレスホルモンが分泌されます
コルチゾールは血液中を回り毛髪内に蓄積される特性も持ちます。
人のストレスを測定する際に毛髪内のコルチゾールを測定する方法が用いられます。
2019年にスウェーデンで行われた研究では
この指標を用いることで
飼い主の毛髪のコルチゾール値が高いと
犬の被毛に含まれるコルチゾール値も高かったことから
飼い主のストレスに犬が共感してストレスを感じることが示唆されました
- 長期的なストレスの指標で飼い主と犬の毛髪や被毛のコルチゾール値の値が連動しており、飼い主のストレスに犬が共感してストレスを感じる
- 「Scientific Reports」2019年6月/9巻/Ann-Sofie Sundman, Enya Van Ooucke, Ann-Charlotte Svensson Holm, Ashild Faresjo, Elvar Theodorsson, Per Jensen, Lina S.V.Roth

気持ちという概念ではなくちゃんと測定結果として身体の中からストレス値が連動するというすごく面白い研究です
※各研究論文より一部文章抜粋
短期的なストレスも愛犬に影響を与える

同じ年に日本の麻布大学で行われた別の研究では
今回は短期的なストレスが犬にも伝染するのかどうかを研究しました
自律神経の活動の指標として
ストレスとリラックス状態を評価することが出来る
「心拍変動解析」を用いて実験しました
実験内容
飼い主・飼い犬のペア双方に心拍計を装着
飼い主だけに心理的なストレスを与えるため、暗算を解いてもらったり、リラックスしてもらったりする時間を交互に設ける
実験中は、飼い主と犬、共に15秒間隔で心拍を測定する
実験結果:半数のペアで心拍数の変動が似る傾向
約半分のペアで心拍変動が似通る傾向が見られたことから
飼い主のストレスやリラックスした状態に対し
犬が共感していることが分かりました
さらに、心拍変動が見られたペアとみられなかったペアを比べたところ
一緒に生活している時間(飼育期間)が長くなればなるほど心拍変動は似た傾向になり
過ごす時間がより犬は飼い主に共感しやすいことも分かりました
- 短期的なストレスの指標で「心拍変動解析」の結果、心拍の変動も似る傾向が見られ、特に一緒に過ごす時間や飼育期間が長いほどよりストレスやリラックスの状態が似る傾向でより犬は飼い主に共感しやすい
- 「Frontiers in Psychology」2019年7月/10巻/Maki Katayama, Takatomi Kubo, Toshitaka Yamakawa, Koichi Fujiwara, Lensaku Nomoto, Kazushi Ikeda, Kazutaka Mogi, Miho Nagasawa,Takefumi Kikusui

一緒に過ごす時間が影響を与える、これほど強い絆のような繋がりだなと感じる一方、飼い主の感情が与える影響はどんどん強くなるのでマイナス方面の感情やストレスはより気を付けなければならないことも事実になりました
※各研究論文より一部文章抜粋
結論:飼い主の感情の起伏には注意

社会状況の変化により人間同士の関係も複雑になっています
そんな中犬は人以上に心を理解して支えて癒してくれる
唯一無二の存在で最高のパートナーだと思います
犬の心も健康の為にも、感情の起伏には気を付けて
楽しく生活を送るようにしてお互い幸せに過ごしていきましょう!

恐怖や不安を与える飼い主にならないように
楽しく褒めてルールを教えるトレーニングを目指しましょう!
店舗・出張・オンラインで相談受け付けていますので
学びたい方は予約お待ちしております。

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